|
1992年より子供達に銭湯のたのしさ、公共マナーの大事さを学んでもらおうと幼稚園児を対象とした体験入浴会を、行ってきましたが、より銭湯のもつ社会的な役割を知ってもらいたく小学生低学年の体験入浴会を行いたいと希望しておりました。数年前に別の小学校4年生を対象とした体験入浴会が、計画され実現直前である理由で中止になりました。学級委員のお母さんは、直前まで、一生懸命実現に向かっていただけに、落胆は大きく、現実の厳しさを実感しました。2000年の10月に駒小3年のお母さんより学級レクリエーションとして銭湯体験をしてはとの声があがり、学校、担任、保護者で話し合い実現しました。前回頓挫した事、銭湯の経験の無い子が多い事、身体の成長の違い等、担任や世話役のお母さんには大変ご苦労かけましたが、子ども達みんな最後まで楽しめる様、配慮してもらいました。感謝しております。
大盛湯は、3時間の貸し切りを用意し子供達を待ちます。子供達は電車に乗ってきました。電車の経験の無い子は緊張し、また席をゆずりキラリと光る思いやりを見せる子もいたと担任の松谷先生より聞きました。大盛湯に着いてまずはお弁当タイムです。食事が終わるまで、私は2階で待機し食事終了の合図をまち「時間ですよ」です。さあ体験入浴会の始まりです。
子供たち、松谷先生、お手伝いのお母さん
|
まずは「紙芝居」で入浴マナーの説明。いつもの園児向けの話ではうけず、「みんなに迷惑をかけない」「楽しくはいろう」とまとめ、今日のお風呂「カリン湯」のカリンの説明とマイナスイオンの話をしました。みんな興味を持って聞いてくれましたが、いちばん熱心に聞いてくれたのは、お手伝いのお母さん達だったような気がするのは、私だけでしょうか。
世話役のお母さんによる「お風呂あそび」の実演がありました。昔よくやった容器の上に濡れタオルをかぶせ、石鹸をぬり、縁から息を吹き込むとブクブクと泡が盛り上がってくる遊びです。私の子供の頃は石鹸箱を使いましたが、みんなはプリンのカップを用意してきました。みんな顔中泡だらけにして、ブクブク泡大会をしていました。
|
|
銭湯がはじめての子供のために、カッコいい前の隠し方を私とお母さんとでアドリブで演じてみました。取材の新聞記者さんにも飛び入りしてもらい、記者さんは「僕はかくさないよ」と堂々と演じてくれました。さあ入浴です。最初は身体を隠していた子もお湯につかればもうだいじょうぶ。背中のながしっこやブクブク泡大会、そしてみんなで大合唱「夏祭り」が始まりました。
|
|
お風呂から上がると銭湯のお楽しみ、ビン牛乳です。私が飲み方を見せると、子供もお手伝いのお母さんも腰に手をあて牛乳をグイ、壁のポスターを見つめウーンとうなずいていました。最後に男の子が私に、女の子がお母さんにお礼をのべ、大変盛り上がった学級レクは終了しました。担任の松谷有子先生は「5年生で宿泊研修、6年生で修学旅行があり、その前に公衆浴場を経験できたのは貴重です」と話してくれました。
体験入浴会が終わりしばらくしてから生徒達から感想文が届きました。全文載せますので皆さんご覧ください。みんなありがとう。
|
|
|